精神的ストレスと鍼灸

 不定愁訴症候群は、精神的ストレスや更年期のホルモン失調によって引き起こり、動悸、めまい、頭痛、頭重感、肩こり、倦怠感、胸部圧迫感、のどの詰まり感、うつ、微熱、耳鳴り、多汗、不眠、胃痛、下痢、頻尿、足冷など、自律神経系の幅広い症状をあらわします。

 症状は多岐にわたりますが、東洋医学では一括して「下虚上実(かきょじょうじつ)」の症状と見なします。
 下虚とは腎・命門の機能低下=副腎の機能低下を指します。

 上実とは肩を中心とした胸から上の緊張=交感神経緊張を指します。

 ストレスに対し人はまず交感神経を緊張させて対応しようとしますが、ストレスが続くと副腎皮質ホルモンを動員しなくてはならなくなります。

 しかし副腎の動員はやがて副腎の疲労・機能低下を招き、志室穴のコリとなり、下腹部の臓器や腰から下の筋肉の機能低下をもたらします。

 一方で交感神経の緊張は肩こりをもたらし、肩から上の器官(首、のど、目、耳、三半規管、鼻、頭など)の緊張症状を引き起こします。

 肩こりといってもバカにはできません。一般に上実の症状が気になりますが、大もとは下虚にありますので、両方の治療が大切になります。

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