関節痛と鍼灸

関節痛(慢性的な腰・股・膝・足首・首・肩・肘・指等の動作痛やしびれ、)仕事やスポーツなどの継続的な負担や老化による慢性化した関節の痛みやしびれには、鍼灸がぴったりです。

このようなケースは大体が直接痛む個所よりは、そこを通る神経が出る頚椎や腰椎の異常が原因です。そこに継続的に鍼灸することで、好転します。

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内臓疾患と鍼灸

古来五臓とは心臓・肺臓・肝臓・脾臓膵臓)・腎臓を、六腑とは胃・小腸・大腸・胆のう・膀胱・三焦(さんしょう 消化器系全体)を指しますが、それぞれの臓腑からは手足に経絡が出、又胸や腹部には診断穴(募穴-ぼけつ-という)が、背中には治療穴(兪穴-ゆけつ-という)があります。

臓腑に障害が生じると経絡や募穴・兪穴にコリや圧痛などの反応が出、またそこを治療すると臓腑を良くすることが出来ます。古来から養生灸のツボとして有名な足の三里(さんり)は胃経に、手の曲池(きょくち)は大腸経に所属し、胃腸を丈夫にします。

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養生灸

古来、養生のために全身の重要なツボに定期的にお灸をしたものです。三里や曲池、三陰交、失眠、志室、百会、その他その人の弱いところ数ケ所を選んで施灸します。

艾(もぐさ)の大きさは米粒の半分ほどで、15分ぐらいで終わります。
鍼灸は生体に軽い外傷を与えることで、それを治そうとする生体の治癒力(神経的、ホルモン的、免疫的生理作用の総体)を呼び起こし、それで大きな障害である病気を治そうとする治療法です。
特にお灸は軽いやけどを起こすことで、鍼よりも傷害が大きくかつ長く続き、それ故、治癒力アップの大きさも時間も長くなります。
「灸」の字は“久病(慢性病)に火をもって治す”の意味があります。ちなみに「鍼」の字は“金属の鍼で感応させる”の意味です。

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精神的ストレスと鍼灸

 不定愁訴症候群は、精神的ストレスや更年期のホルモン失調によって引き起こり、動悸、めまい、頭痛、頭重感、肩こり、倦怠感、胸部圧迫感、のどの詰まり感、うつ、微熱、耳鳴り、多汗、不眠、胃痛、下痢、頻尿、足冷など、自律神経系の幅広い症状をあらわします。

 症状は多岐にわたりますが、東洋医学では一括して「下虚上実(かきょじょうじつ)」の症状と見なします。
 下虚とは腎・命門の機能低下=副腎の機能低下を指します。

 上実とは肩を中心とした胸から上の緊張=交感神経緊張を指します。

 ストレスに対し人はまず交感神経を緊張させて対応しようとしますが、ストレスが続くと副腎皮質ホルモンを動員しなくてはならなくなります。

 しかし副腎の動員はやがて副腎の疲労・機能低下を招き、志室穴のコリとなり、下腹部の臓器や腰から下の筋肉の機能低下をもたらします。

 一方で交感神経の緊張は肩こりをもたらし、肩から上の器官(首、のど、目、耳、三半規管、鼻、頭など)の緊張症状を引き起こします。

 肩こりといってもバカにはできません。一般に上実の症状が気になりますが、大もとは下虚にありますので、両方の治療が大切になります。

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アレルギー疾患と鍼灸

アトピーや尋常性乾癬(かんせん)などのアレルギー疾患、リウマチなどの自己免疫疾患は東洋医学では自然治癒力の大幅な減退が原因とみています。

そしてこの自然治癒力の源こそ先の婦人科疾患と鍼灸で取り上げた命門であり、ツボでは志室に当たります。

これらの疾患に共通するのは志室の長年にわたるかなり強いコリです。

志室は西洋医学で言う副腎皮質(体内ステロイドを分泌している)の診断点かつ治療穴でもあります。

時間はかかりますが、志室のコリの減少とともに確実にこれらの疾患は好転していきます。

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女性と子供の鍼灸

女性と子供の鍼灸
女性は内分泌ホルモンの影響を受けやすく、生理痛、頭痛、のぼせ、肌荒れなどの症状で悩みがちです。

美容と健康のためにも普段から三陰交と呼ばれるツボにお灸をする事をお勧めいたします。 

子供は生命力が旺盛である分、ちょっとしたストレスにも過敏に反応し、夜泣き、夜尿、下痢、発熱など自律神経を乱しがちです。

おなかや背中に軽く接触する程度の鍼がとても効果的です。

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鍼灸医術とは

鍼灸医術は、紀元前500年頃の中国で生まれました。

その治療効果は腰痛や肩こり、神経痛、喘息、胃潰瘍、肝臓病、子宮筋腫、糖尿病、脳梗塞アトピー膠原病自律神経失調症、急性熱生病、小児の夜泣きや疳の虫、妊産婦のつわりや安産などと、運動器疾患はもとより、内臓疾患や精神疾患にまでも及び、副作用の心配なく大人から子供まで安心して受けることができます。

東洋医学では、人体を一つの小宇宙として捉え、人体各部は五臓六腑を根とし、そこから出る十二本の経絡というエネルギーの循環経路により、互いに関連しあっているとみなしています。

当院では五臓六腑や十二経絡の変調を、東洋の伝統的な脈診や腹診、蒙色などから総合的に診断し、手足や背部の重要穴で全身の免疫力や生命力を調整した後、局所の治療に入ります。

局所は全身の一部でありその部分だけが独立して存在しているわけではないからです。植物でいえば、土台となる根や土をしっかりと整え、枯れた枝葉をすっきりと整理することで、生々とした状態になるのと同じことです。

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